本当におめでたいことです。
経済の混乱や、異常気象、食の不安など農業をやっているものとして、先行きの不安からマイナス思考になっていました。果たして我家に来年があるのだろうか・・・我家だけでなく、バジルクラブに協力してくれる農家さんは大丈夫なのだろうか・・・などなど。
ところが、手を掛けた作物は味が良く収量も多い方でした。
市場価格は低迷気味ですが、信頼のあるものは品薄気味です。経済はこれから実質を求めて行くでしょうから、安心、安全が認められている作物は、益々供給の確立が課題になるでしょう。
食の不安から、空前の食育、食養ブームが湧き起こり、小売から消費まで、さらには学校でも未来の舌の教育を見直し始めました。
結局、食の変革は今年に持ち越されたわけですが、先の生産力と購買力と価値観の向上は、人類のエゴからくる地球の変動に果たして追いつけるのでしょうか・・・
と、新年早々またまたマイナス思考に陥ってしまいました。
「現在を精一杯生きる姿は美しい。」瑞雲寺の根田さんから説教を受けました。
動物や、子供、競技中のアスリートは、その時、迷いをなくして、生き、遊び、戦います。
それを見ている私は、気持ちが安らぎ、感動するのですが、次の瞬間、何時か終わりが来ると不安になってきます。要するに考えていても仕方なく無駄な事に気付くわけです。
人に生まれた以上、こんな空しさは一生付きまとうのでしょうが、私が出来る精一杯をしていれば、その間は空しさから開放されるかもしれません。幸い私の周りには思いを共感できる人たちが大勢いるので、みんなで空しさを追い払おうと思います。
皆さん、精一杯、一緒に食べ物を作りましょう。これが私が求める、お気楽農業です。
昨日、そんな思いを理解してくれる方によって「ありがたくいただきます2008」を新聞に掲載していただきました。(信濃毎日新聞1/3(土)くらし面)

どうぞ今年もこの迷える事務局と「まったりゆるり」お付き合い下さる様によろしくお願い申し上げます。
鈴木達也