最近食育という言葉が、当たり前に使われています。私が子供の頃には全く聞き覚えがなく、産地不明の安い食材を使って料理をするということは一般的だったし、パンと牛乳がメインの学校給食を9年間普通に食べていました。「食育」は明治から使われているそうですが、やはり、食の西洋化に危機感を持ったためでしょうか。今では、西洋化が出来上がり、ふと我に帰ると日本食の本来がなんなのかも忘れるところでした。食育基本法が5年前に制定されて、自給率の向上をゆっくりと見直してきています。法律の内容の是非は別にして、自分で自分の食べ物を揃えるという当たり前を意識するようになってきたことは良かったと思います。
そんな流れのなかで、バジルクラブが農林水産省のにっぽん食育推進事業の「モデル実証地区」協力団体に選ばれました。私が住んでいる安曇野市の見岳町には、「岳っ子クラブ」という子供会があって、事務局一家も仲間に入れてもらっています。お父さんもお母さんも、もちろん子供もみんなで無理なく楽しむ会で、とても共感しています。3年前からアイガモ農法で餅つきの米を一緒に育てていて、今年からはキャンプで使う野菜も育てています。この岳っ子クラブとバジルクラブとで「モデル実証」していくわけですが、農家集団としてバジルクラブが出来ることは、現場を提供することです。そして、循環型農業の面白さを体験してもらうことだと思います。
「野菜もアイガモも食べ物はすべて生き物であり、皆さんが生きるためにその命をいただく。」
岳っ子クラブの皆さんが現場に参加することで、このことを体感してもらい、バジルクラブの教育ファームはこれを実証する事業にしてゆきたいと考えます。名前は岳っ子ファームです。
興味のある方は事務局へ連絡の上ご参加ください。
岳っ子ファームのホームページはこちらhttp://farm.basilclub.com/
農文協さんの教育ファームねっとはこちらhttp://www.edufarm.jp/